「味覚の秋。そして、スポーツの秋」

先日、ある番組の収録現場の控え室で、差し入れの相伴にあずかりました。

秋の味覚、無花果です。久しぶりにいただきました。
口の中に広がる天然の甘さと、独特
の食感に秋を感じました。味覚の秋です。

無花果をはじめて食べるという新人の松尾アナウンサーは、皮をむくのに苦労していましたが、細いほうの端から皮をむいていくと、きれいにはがれます!
子供の頃の記憶がよみがえりました。

さて、そんな控え室の扉を開けると……

スポーツの秋!

今年で38回目を迎えた、「シャボン玉カップ 九州ママさんバレーボール」福岡県大会。
福岡県内各地の予選を勝ち抜いたチームが、11月優勝大会の福岡県代表の座を争いました。

若手アナウンサーと呼ばれた頃、実況を担当した大会、今回は制作スタッフとして携わりました。

家事や育児をこなしながらバレーボールに打ち込む選手の活躍ぶりはもちろん、笑いあり涙ありの番組。見ると元気になる番組です。
17日の祝日、午前10時35分から。是非ごらん下さい。


夏…

気がつけば、朝はツクツクボウシの鳴き声で目覚め、夜は秋の虫の音……夢の中で「宿題まだだ!」と思ってしまうのは、子供の頃よっぽど夏休みの宿題を溜めてたせいでしょうか。

ともあれ、8月も終盤。何とか夏バテもせず乗り切れそうです。この夏、猛暑を乗り切る大きな力になってくれたのがこちら。

拙宅の庭で実をつけたゴーヤー。毎年ゴールデンウィークの頃に苗を植えるのですが、この夏も次々に実がなりました。今年は豊作で、この夏の我が家の食卓には、毎日のようにゴーヤーを使ったメニューが並びました。そのおかげでしょうか?今年は夏バテ知らず。

さらに、ゴーヤーの緑のカーテンも、涼を運んでくれました。

緑といえば、私にとっては、競馬場。この週末は、もう9月。2日の日曜日は、小倉競馬場で「小倉2歳ステークス」の実況担当。今週もゴーヤーの力で、ベストコンディションで実況に臨みます。


「暑中お見舞い申し上げます」

暑中お見舞い申し上げます。

暑い日が続きますね。そこで涼を感じる写真を……

西日本大濠花火大会。あるご縁があって、特等席で夜空に咲く大輪を
楽しませていただきました。

この夏は、毎週日曜午後3時から、「競馬BEAT」の実況を担当しています。
今週は、「第48回小倉記念GⅢ」。
真夏のターフに大輪を咲かせるのは果たしてどの馬か……

季節を楽しみながら、公私共々充実した夏にしたいですね。


・・・となる

ちょっと古い話ですが、4月の初旬に鹿児島に出張しました。

その鹿児島で、取材の合間に昼食をとるために立ち寄った、ファミリーレストラン形式の
あるお店でのこと。パスタとパンのセットを注文したディレクターの前に、パンをのせた
皿を運んできた店員が一言。「パンになります」。
さすがに「いつなるの?」と聞き返すことはしませんでしたが、何度聞いても、そう聞き
返したくなる言葉です。だからといって「パンです」という言葉とともに持ってこられて
も、それはそれで無愛想だなあ、と思ってしまうかもしれません。逆にファミリーレスト
ラン形式のお店で「パンをお持ちしました」と言われたら、くすぐったく感じることもあ
るでしょう。

「~をお持ちしました」「~になります」「~です」。お店の種類、雰囲気、メニューに
よって合う合わないというのはありそうです。一昔前ならば、「パンでございます」とい
う言い方もありました。それらの使い分けは、店員と客、或いは運ばれてくるメニューと
客との『距離感』のようなものからきているのかもしれません。でも、「パンになりま
す」……私の中では使いたくない言葉に入ります。

放送でも「~となる」という表現が気になります。ここ数日メモしただけでも、「結局引
き分けとなりました」「連敗となりました」「○○(選手)不在となったチームは」「締め
切りは火曜日までとなっています」など。
「引き分けに終わりました」「連敗を喫しました」「~(選手)不在のチームは」「締め
切りは火曜日です」としたいところです。
「~となる」という言葉が醸し出す、何ともいえない『距離感』を感じて仕方ないのは私
だけでしょうか?

場合によって、そうした曖昧な表現にせざるを得ないこともあるのは確かです。しかし
「~となる」の連発は、ボキャブラリーの不足を感じずにはいられません。
言葉の選択から生まれる、受け手との『距離感』を常に考えながら放送に臨みたいもので
す。


本番で…

本番で言い間違えると、アナウンサーは落ち込みます。

きょうの昼のニュース「スピーク」でのこと。
「午後5時54分から…」という原稿。「ゴゴゴジューヨンフン」と読んだ瞬間、
何かおかしい、と頭の中の回路が働き絶句。瞬時に読み直したのですが、
またもや「ゴゴゴジゴジューヨンフン」。

その後の気象情報、「福岡の桜の開花も間近かです」という原稿も、
読み間違いこそしませんでしたが、メロメロ。
予想最高気温が入りませんでした。ゴメンナサイ。

「ゴゴゴジゴジューヨンプン」が正解。
若手アナウンサーに口を酸っぱくして注意してきたのですが、お恥ずかしい限りです。

「イップン」「ニフン」「サンプン」「ヨンプン」「ゴフン」「ロップン」「ナナフン」
「ハップン」「キューフン」「ジュップン(ジップン)」
今更ながら日本語は奥深い言語です。

せっかくの機会なので、そのほかの例も。
「階」は「イッカイ」「ニカイ」「サンイ」「ヨンカイ」「ゴカイ」…

「軒」も「イッケン」「ニケン」「サンン」……でも、
「件」は「イッケン」「ニケン」「サンケン」……

と、ここまで書いたところで、気象予報士の手嶋さんから、
気象台が福岡の桜の開花を発表したとの一報が。


(先週末、出張先で撮影した河津桜です)

花を愛でながら気持ちを切り替えて……アナウンサーたるもの、
本番では綺麗な花を咲か
せたいものです。