「競馬!ユメ予想」

なかなか休日の外出もままならない日々……。週末は競馬で楽しんでみませんか?

競馬のGⅠレース直前の金曜夜、公式YouTubeももスポチャンネルでお届けしている、「佐藤有里香の競馬!ユメ予想」。小倉競馬開催期間中にTNCからお送りしている「競馬BEAT」司会の佐藤有里香アナウンサーの横で、私もアシスタントのオジサンとして、出演中!

GⅠレース3戦連続的中をめざした、先週のNHKマイルカップの予想は、佐藤アナが、軸馬に推した7番人気のソングラインが鮮やかな走りで2着に入り、番組としての3戦連続的中を達成!一方の私は残念な結果に……

とはいえオジサンも、前々回の天皇賞・春では、直線外から素晴らしい脚で抜け出したワールドプレミアムを本命に推し、3連複的中!

さあ、今週は快足自慢の牝馬が集結するヴィクトリアマイル。4戦連続的中をめざしてユメ予想!しております。よろしければ覗いてみてください。そして、レースの模様は日曜午後3時から放送の「競馬BEAT」で!

 


《ことばのこと》#11「茶葉」

桜の季節も瞬く間に過ぎ、鮮やかな新緑の季節へ。我が家小さな庭の隅で芽吹いた新緑、実は、お茶の葉です。

毎年この時期になると、お茶の産地から新茶の入札会や、お茶の豊作祈願祭のニュースが届きます。先日ニュースを見ていると、新茶を取り上げた項目の中で、「今年はチャバの生育もよく…」というフレーズが、テレビから聞こえてきました。

「チャバ」、漢字で書くと「茶葉」なのですが、ひと昔前には聞かなかった言葉です。手元の辞書で調べると……

大辞林『チャバ』「ちゃよう」に同じ./『チャヨー』(飲料とする)お茶の葉

新明解『チャバ』「ちゃよう」の口語的表現/『チャヨー』飲料とする茶の葉。ちゃば

すなわち元々は「ちゃよう」のようです。また、インターネットで検索するとお茶を専門に扱う方の間での読み方や、専門書の記載は「ちゃよう」のようです。

とはいえ、コマーシャルで使われだした「茶葉(チャバ)」という読み方も、すっかり私たちの日常にもなじんでいます。広辞苑では最新版の一つ前の第6版の段階で、「チャヨー」の見出しはないものの、「チャバ」が見出しとして採用されています。

辞書によっても見解が分かれている「茶葉」。放送では果たして、どちらの読み方がふさわしいのでしょうか?フリートークでは「チャバ」もあり?生産者や入札など、お茶を専門に扱う人や会合などは「チャヨー」?頭を悩ますところですが、先程のニュース原稿の場合は「お茶の葉の生育もよく」或いは、お茶を扱っているのですから単に「葉の生育もよく」でよいのかもしれませんね。

 

 

 


「夢の舞台へ!桜花賞」

競馬の世界は、いよいよ春のクラッシック開幕。あす日曜日、阪神競馬場で行われる、第81回桜花賞(GⅠ)。選ばれた2歳牝馬18頭の戦い。その中の1頭「ヨカヨカ」はその名が示す通り『九州出身』。九州産馬として初のクラシック制覇がかかります。

金曜日、そのヨカヨカの故郷、熊本の牧場を訪ねました。出迎えてくれたのは、ヨカヨカの生産者、本田土寿さん(60)。

小倉競馬場で、本田さんの愛馬のレース後に時々お会いしますが、牧場を訪ねるのは、実に二十数年ぶり。20年以上前、競馬中継の実況の傍ら、特集のディレクターを担当していた頃、九州の牧場を紹介する企画で訪れて以来です。

熊本市の郊外にある本田牧場。本田さん手作りのきゅう舎、こじんまりとした放牧地。二十数年前、本田さんは「いつかは熊本からクラシックの舞台へ」と、夢を語ってくれました。

夢を現実にするために、北海道の馬産地へも積極的に足を運んで最新のノウハウを学び、常に研究と実践を重ねてきた本田さん。牧場にほど近い場所が震源だった熊本地震の被害も乗り越え、夢に向けて競走馬の生産を続けてきました。

「ドキドキして毎日眠れないねえ」と話す本田さんの夢を乗せて、注目の一戦、期待の一戦はいよいよ、明日日曜日午後3時40分スタート。レースの模様はテレビ西日本の、「競馬BEAT」で。

公式YouTube ももスポチャンネル 「佐藤有里香の競馬!ユメ予想」もぜひ!


《ことばのこと》#10「三タテ」

コロナ禍でも無事に開幕を迎えた2021年のプロ野球。福岡ソフトバンクホークスは、開幕から4連勝の後、一転して5連敗。先週末の埼玉西武ライオンズとの対戦は3連戦3連敗に終わりました。

※写真は過去のものです

ホークスが地元福岡でライオンズに3連戦3連敗を喫したのは、ダイエー時代の2004年以来17年ぶりなのだそう。当時のホークスはライオンズが苦手。実況を担当したダイエー対西武の中継でも、「何故、ホークスはライオンズに弱いのか」をテーマに据えたことを思い出しました。

3連戦3連敗と言えば…

テレビのスポーツニュースや新聞記事で「三タテ」という表現がよく使われます。先週末は「ホークスがライオンズに『三タテ』を食らった」わけですが、最近時々見かけるのが「○○相手に三タテしました」という言い方。去年の日本シリーズでホークスが4連勝で日本一になった際には「四タテで日本一」という原稿にも接しました。

と、ここで素朴な疑問。「三タテ」の「タテ」とは、一体……。大辞林を引くと、

《助数詞。勝負に続けざまに負けた数を数えるのに用いる。連敗。「三~を食う」》

ちなみに、漢字で書くと「立て」。となると「四タテ」もあるものの、勝った数を数えるのことに使うのは、やはり誤った使い方です。

情報の送り手として普段、何気なく使っている言葉も、辞書を引いてみると、その言葉の意味や語源がわかります。それを知れば自ずから誤用も減りますね。

 


《ことばのこと》#9「七分咲き」

今年の福岡の桜は、すでに満開。

毎年、気象台の開花発表から満開になるまでの間、放送もでよく使われるのが「三分咲き」「五分咲き」や「七分咲き」など、咲き具合を表わす言葉なのですが、気になるのが、「七分咲き」の読み方。今年も何度か「ナナブザキ」という読みを耳にしました。

アナウンサーは勿論ですが、言葉で伝えることを生業とする人ならば、「シチブザキ」と、読んで欲しいところ。「七」の読み方については、3年前にも、ここに書いたことがあるのですが(《ことばのこと》#3)奥の深い日本語を使いこなしてこそ、プロフェッショナルです。

「七分」(シチブ)とは、その字の通り十分の七のこと。「七分」「七分三分」「七分袖」「七分粥」「七分搗き」などという言葉があります。

古くから日本人が親しみ大切にしてきたきた桜。伝える言葉も大事にしたいものです。