これを書いた人は誰でしょう????
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、
詩が生まれて、画(え)が出来る。
分かりましたか???
そう、夏目漱石です。
「草枕」の冒頭ですが
これも来週録音します。
あまりにもよく目にしていた草枕の冒頭ですが
改めて読んでみるとその絶妙な言葉選びにゾクゾクします。
さらにもうちょっと読んでいくと、
「詩や画という芸術は
人の世を長閑にし、心を豊かにするが故に尊い」という
文章があります。
草枕を書いた頃は1905年ごろ、
今から100年以上前ですが
これだけの時を経ても色褪せることない
漱石の詩や文という「芸術」に
感銘を受けています。
高校生の時に読んだ
夏目漱石・晩年の小説「こころ」「明暗」なども
今読むとどんな気持ちになるのか?
読んでみようと思います☆