エースの時間

 いよいよ、勝負の9月に突入したソフトバンクホークス、TNCでは、今月、13日の日曜日午後1時から、そして、21日22日の祝日に野球中継を連続で放送します。そのいずれも実況を担当する私の登板も、今シーズン残り3試合となりました。2日、早々と、13日の中継の為、先発予定の『杉内』投手(日曜日登板)の取材に、ドームへ向かったのが、お昼の12時50分、この日は、早出特打組がいなかった為、誰もいないドームのグラウンドで、杉内投手を待つ事に。実は、今シーズン何度か杉内投手に、単独でゆっくり取材をした事がありましたが、単独で話をゆっくり聞ける『エースの時間』があるのです。今のホークスは、投手と野手が別々に練習を開始する為、選手がグラウンドに姿を現す時間は様々。但し、投手は、全員が集まった時点で練習開始となるスケジュール。そんな中で、実は、誰よりも早くグラウンドに毎試合毎試合姿を現すのが、エース『杉内投手』なのです。昨日の火曜日は、先発登板2日後の為、休日。従って、日曜日の先発登板から次にグラウンドに現れるのは、今日水曜日と言う事になります。その杉内投手が必ずグラウンドに姿を現す時間があります、それは『1時30分』。投手全員が集まるのが、大体その10分後の1時40分です。通常杉内投手は、誰よりも早くグラウンドに姿を現し、一人で、フェンスに向かってボールを投げる時間があります。この時間凡そ5分(この5分の間でいかに取材できるかが勝負になります)。そして、次に、2番目に出て来るピッチャー(これまでは、神内投手でしたが、今は抹消になっている為、大隣投手か三瀬投手)とキャッチボールをすると言う流れ、そして、全投手が集まる集合時間を待つという『杉内投手のサイクル』があります。そこを狙って、今回も、杉内投手を待つ事に。しかし、この日は、何と、嬉しい誤算が。いつもより5分も早い、1時20分に一人グラウンドへ姿を現したのでした。これは、ゆっくり話が聞けると、そこを追いかけ杉内投手を直撃。幸運な事に、5分早く杉内投手が姿を現した為、二人でグラウンドに腰を下ろし、話は、『配球論』から、『マウンド上での信条』、『エースとは?』、『1回と2回から4回、そして、7回から9回までのピッチングの考え方、ピッチングの違い』、更には、『ダルビッシュ、涌井、田中将大についての話』まで、かなり有意義な話が出来ました。これは、9月13日の中継(杉内投手が先発すればですが・・・)で、たっぷりとお伝え致します。どうぞお楽しみに。もちろん、野球中継は、『取材をして来た話』を披露する場ではなく、あくまで、目の前で起こっている状況を、いかに臨場感を持って伝えられるかですので、そんな状況、取材した話がリンクするようになったら、スパイス的要素として、お伝えしますね。

 ちなみに、この日、2番目にグラウンドに出て来て、杉内投手とキャッチボールを始めたのは・・・明日先発予定の『大隣』投手でした。

 

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