問題・・・☆

これを書いた人は誰でしょう????

 

 

山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。

情に棹させば流される。

意地を通せば窮屈だ。

兎角に人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。

どこへ越しても住みにくいと悟った時、

詩が生まれて、画(え)が出来る。

 

 

分かりましたか???

そう、夏目漱石です。

「草枕」の冒頭ですが

これも来週録音します。

 

あまりにもよく目にしていた草枕の冒頭ですが

改めて読んでみるとその絶妙な言葉選びにゾクゾクします。

さらにもうちょっと読んでいくと、

「詩や画という芸術は

人の世を長閑にし、心を豊かにするが故に尊い」という

文章があります。

草枕を書いた頃は1905年ごろ、

今から100年以上前ですが

これだけの時を経ても色褪せることない

漱石の詩や文という「芸術」に

感銘を受けています。

 

高校生の時に読んだ

夏目漱石・晩年の小説「こころ」「明暗」なども

今読むとどんな気持ちになるのか?

読んでみようと思います☆