夏の思い出日記

「タマリバ」本番前。

我ながら今日もバッチリ決まっていた。

と、その時!

女性ヘアメイクさんが

甘~い声で、僕にささやいてきた。

「えっ、もしかして、オレのこと・・・ いや、いかん、いかん・・・」

また良からぬオヤジ妄想が始まった。

女性のささやきは、まだ続いた。

優しく鏡を差し出しながら、恥ずかしそうに・・・

「あの・・・ きくさーん! はっ、鼻に・・・」

女性の甘~いささやき。

その差し出した鏡に映ったのは、

シルクのかけらのように

白く美しく

かわいらしい

鼻くそだった。

ドンマイ ドンマイ