夢の国 珍道中

世間よりひと足早く仕事納めとなり、

家族で「夢の国」に行ってきた。

その珍道中を。

羽田空港から最終便で福岡に帰ろうと

搭乗口で機内への案内を待っていると、

「お客様で、あす朝6時の便への振り替えにご協力いただける方を探しています。協力いただいた方には2万円をお支払いします」

という内容のアナウンスがあった。

な、なにー!! あす朝の便に振り替えると、2、、2万円?

なんや?このキャッシュバックキャンペーンは?

満席の上、席を待つ人がまだいるっちゅーことだろう…

心の中「うわ~、協力したいな~、でも2万円にくいついたみたいで恥ずかしいしな~ おれ、福岡のキャスターやし…」

と、おどおどしていると、

それ以上に、3人の子どもが2万円にくいついていきた。

子①「パパ!あしたの便に変えると2万円もらえるんやって!家族で10万やー!すっごー、明日にずらそうよー…」

周りはクールなビジネス客たち。

父「こら、大きい声で喋るな!恥ずかしいやろ!」

すると2番目が

子②「え、うそっ!10万円もらえるん?10万円って100円玉が何個のこと?」

だからお前も黙っとけー。すぐ100円玉に換算させるくせ、やめろ!10万は100円玉が、えっと・・・・・1000個や!って、わしゃ両替機か!

すると3番目が

子③「じゅうまんえんって、おかねのこと? めっちゃすごいん?」

父「だから声がでっかいって、黙れ!」

それよりお前らの伝言ゲーム、話が大きく変わっとる!!

ビジネス客に囲まれた中で3人が10万円の大合唱。

あまりの恥ずかしさに赤面し、顔も上げられない…

でも、

次の瞬間には、協力に大きく手を挙げていた。

理性より感情が勝った。

お金への執着心より人助けの精神にあふれた感じを出しながらスタッフに協力を申し出た。

だが、

「定員に達したため締め切らせていただきました」と悲しい知らせ。

10万円の伝言ゲームと、頭の中での100円玉への換算のタイムロスがあまりにも大きく響いてしまった…

そんなこんなで帰ってきた珍道中。

家族に「夢の国」への旅の感想を聞くと、

最も多かった意見が

「もう一泊して10万円、欲しかった」

そっちかい!

夢の国からの帰り道に

大きな夢を見た旅だった…

今年1年ありがとうございました。

来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。