2013/01/28 16:20
土曜日、西日本スポーツ賞のトークショーで司会をしました。
参加したのは、ソフトバンク摂津投手、バスケットボール全国選抜大会優勝の
宮崎延岡学園バスケ部監督、内村昌弘さん、全国高校サッカー選手権大会
優勝の宮崎鵬翔高校、上永コーチ、そして、一緒に写真を撮らせて貰いました、
ロンドンパラリンピックゴールボール日本代表金メダリスト、浦田理恵さんでした。
それぞれ、トップアスリートとしての考えや、指導方針などをお伺いしましたが、
中でも、浦田さんの話には、本当に衝撃を受けました。
浦田さんは、20歳を過ぎて、両眼が見えなくなりました。
そこで自らを勇気づけて貰ったのが、今回金メダルを手にした視覚障害者競技
「ゴールボール」という競技だったそうです。ゴールボールとは、バレーボールと
同じ広さのコートで、鈴の入ったボールをゴールに入れる競技で、視力の程度に
かかわらず、競技者全員が目隠して争うものです。
この競技をする中で、一番心がけている事は、「自分自身と向き合い、
音と気配の中で勝負すること」なんだそうです。「音と気配・・・」
凄い!究極の考えです。
又、とにかく目が見えなくなってから、後ろ向きに考えた事は一度もなかったそうです。
むしろ、私には、これが「出来る」、これも「出来る」、「出来る事がこんなにもあるんだ」と
建設的な考えで、どんどん自分にとってプラスのものを積み上げて行ったそうです。
浦田さんの話には、会場のお客さんも、何度もうなづいて感動している姿がありましたが
お客さんに一番訴えていたのは、
「何か1つ、毎日30秒でも1分ですると決めた事を、継続しましょう」という事でした。
浦田さんの場合は、朝起きて、鏡の前で、「30秒笑顔を作る」、これをずっと「継続」
しているんだそうです。とにかく、「継続」、「やり続ける事が一番大事なんだ」と。
どんな事でもいい、それが、自分が苦しい時、困った時の「自信」に繋がるんだと。
話をしていて、もちろんアスリートですが、メンタル的な部分は、非常に大きいんだなあと
思いましたが、と同時に、浦田さんから、人間としての「真の強さ」を強く感じました。
五体満足で、何不自由なく過ごしている自分は、まだまだ、心が甘いんだなあと
つくづく考えさせられた、浦田さんに、本当に「勇気」を頂いたトークショーでした。