作文コンクールの審査待ち

「おれの作文がまだ返ってこんのやけど・・・」

去年の夏休みに書いて提出した愚息の作文が

まだ返ってこないというのだ。

「お墓まいり」というタイトルで

先祖を大切にすることについて伸び伸びと書いていた。

ということは・・・ 考えられるのは

「代表に選ばれ、コンクールに出品されている」ということか。

待てども待てども返ってこない。

「これは、県の審査まで進んだか?」

秋になっても返ってこない。

「ということは、九州審査に進んだな」

冬になっても返ってこない。

「これは全国審査に進んだか」

新学年になっても返ってこない。

「おっ、アジア審査いったぞ」

1学期が終わっても返ってこない。

「 っしゃー、世界審査や。先祖も喜ぶよ〜」

非常に前向きな山口家は、

父子ともに期待に胸を膨らませて

世界審査の吉報を待っている。

と、

ほぼ一年が経過した、昨夜。

この父子の会話を聞いた妻がこっそり夫に話した。

妻「もう言うけどね、もともと応募作品は返却しませんって、なってるよ。音沙汰なしは、・・・そういうことや」

はよ、ゆわんかーい!本人、世界審査の結果、少し信じて待っとるがな・・・

こうなったら、ここまで盛り上げた責任としてなんとかせねば・・・

よし、本人のプライドを傷つけないよう、宇宙審査も突破して、さらに最高峰の「あの世・審査」に進んで、ご先祖さまが金賞、くれたぞ~ みたいな感じにしよう。

あ、なんか、いいフィナーレになった。

よし、豪華回転海鮮料理で祝賀会や〜