ブエナビス いざ夢の凱旋門賞へ向かって!

今週日曜日、札幌競馬場GⅡ『札幌記念』で、いよいよ、牝馬クラシック2冠馬『ブエナビスタ』が出走します。オークス以来のレース、これを使って、いよいよ、携わる人全ての夢、10月の『凱旋門賞』へと向かいます。果たしてどんなレースを魅せてくれるんでしょうか?初めての牡馬との対決、オークス以来の休養明け、ここを勝って、いざ凱旋門賞へ。

 夏の小倉競馬が始まる前、JRAの広報室高野さん、ラジオNIKKEIの実況担当中野さんと、食事をする機会があって、実は、ディープインパクトの時の凱旋門賞に同行した二人、その時の話を詳しく聞きました。印象に残っているのは、こんな話です。フランスの『凱旋門賞』と、イギリスの『キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS』のこの2大レースは、世界の競馬の中でも、絶対に日本の競走馬を『勝たせない・・・』と言う事。世界には、日本のジャパンカップを含め、様々な国際レースがありますが、この二つのレースだけは、『国の威信・国のプライド』に懸けても、絶対に自国馬を勝たせると言う、全スタッフの『執念』が凄いのだとか・・・。フランス、イギリスサイドからすれば、『日本のディープインパクト、ハーツクライなんかに勝たせてたまるか』と言う思いが、取材をしていて、ひしひしと感じたと言います。そんな中で、『ディープインパクト』も『ハーツクライ』も、3着は大健闘と言っていい成績です。『ディープインパクト』の時の凱旋門賞は、日本のレースでは、通常後ろから末脚を溜めて差す競馬が、ディープの持ち味なのに、あの時は、普段よりも前に先行して逃げる体制になっていた、いや、行かされたという表現が正しかったのかも知れません。こんなエピソードがあります。プライドに騎乗していた、日本でもお馴染み『フランス人騎手・ルメール』、シックスティーズアイコンに騎乗していた『イタリア人騎手・デットーリ』。二人は、日本でも、何度も一緒に同じレースに騎乗し、普段から非常に親しい間柄。その二人も、ディープのあの『凱旋門賞』に騎乗していました。普段は仲睦まじく会話を交わす二人が、あの日だけは違っていたそうです、特にルメールは、意図的に一言も会話を交わさず、同じフランス人騎手とだけ会話を持っていたとか、それは、暗に、絶対に他の国の馬には勝たせない、他の国の騎手には勝たせない、包囲網が意図的に敷かれていたのだとか。それだけ、『凱旋門賞』とは、『フランスの威信』を懸けたレースなのです。

 さあ、そんな中での、今度は、『ブエナビスタの挑戦』。3歳牝馬だけに、斤量も恵まれます、が故に、この年しかチャンスはない、だからこそ、札幌記念は、全ての者の夢を乗せて、戦う『ブエナビスタ』。最高の形で、『凱旋門への足掛かり』にして欲しいと思います。只、参戦する牡馬も、これは強敵ばかりだからなあ・・・。さてどうなるでしょう。

 

 

 

 

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