2008/12/05 19:31
第2回は、実況に絶対欠かせない『携帯アイテム』をご紹介しましょう。
先ずは、プロ野球、第一に『記者クラブ会員証』、
そもそもこれがないと球場には入れません。
そして、この『スコアブック』が命です。
毎試合この『スコアブック』に、試合の状況や気付いた事を細かに記します。
若い頃は、先輩の田久保アナから、『このスコアブックを見ただけで、
2分3分の実況がスラスラ出来ないと駄目』とよく鍛えられたものです。
そして、もう一つ、野球取材で欠かせないのは、この『三色ボールペン』。
三振は青、ヒットなどは赤と、局によっては書き方が違いますが、
シーズン終盤までは、このボールペンのインクが何度もなくなって付け替えるのです。
こちらは競馬。競馬は、何といっても、『双眼鏡』と『色鉛筆』が命。
他部署の上司から『いい大人が、会社で何塗り絵してんだ』と
冗談でからかわれた事はありましたが、競馬前は、勝負服を色鉛筆で事前に塗り、
これを完全に暗記して展開を読み臨むのが定番。
実況したての頃は、妻に、寝ている間、馬の名前を連呼していたよ
と言われたこともありました。この事前準備が全てです。『双眼鏡』も必須。
系列によって使い方はバラバラで、例えば、フジテレビのアナウンサーは、
8割9割『双眼鏡』で馬を追います。
対して、関西テレビは、臨場感と実況のコメントを大切にする為、
モニター重視の実況なんだそうです。
それぞれのやり方がありますが、小倉は、コースが小回りで直線も短い為、
使い方は、『半々』位かな?
今回ご紹介した実況アイテムは、絶対に欠かせない、非常に大事なもの、云わば『僕の宝物』です。