過去最高の試合だった・・・!

梅雨明け直前、大雨の春日公園球技場・・・。

こんな日は、ラグビー関係者の間では『ラグビー日和』と言うらしい。

とにかく、大雨で、グラウンドはびちゃびちゃ。ひどい天候だった。

グラウンド (1)

子供の話である。息子のラグビーの話である。過去最高の試合だった・・・。

この日の相手は、去年も敗れている『春日ヤングラガーズ』!同じ小学2年でも

体は、一回りも二回りも大きい選手ばかり。1試合目は、この最悪な天候の影響で、

『大惨敗』であった・・・。何本取られたか分からない・・・。とにかく、

『気持ち』が全く感じられず、点数以上に、ひどい試合だった。

2試合目の直前、チーフコーチから、皆を集め、かなりの『激』が飛ぶ!

『本物のタックルじゃない!本物の走りじゃない!気持ちが感じられないんだよ!』

『気持ちを出せ!勝ちたい、気持ちを出せ!』

普段よりも、厳しい口調で、この時のコーチの激は、

気持ちが入っていないことへの『怒り』に近いものだった・・・。

息子の学年は、タレント(センスと能力が備わっている選手)は揃っていて

世代の中でも強いと言われているが、

何せ、スロースターターなのでなかなかエンジンがかからない。

子供たちは、一人一人、徐々に目を覚まし始めて来た。コーチの熱い激で!

エンジンATT15671

2試合目、子供たちの試合に臨む『気合』は凄まじいものがあった・・・。

それにしても、大雨で、カメラのレンズも雨粒だらけ・・・。それほどの大雨だった。

響

皆で、大きい相手に体全体で突進して行く。

でかい

気持ちが入っているプレーと入っていないプレーとでは、こんなにも違うものかと・・・。

1試合目とは大違いだった。とにかく、皆の、ガムシャラさが、凄かった。

倒れても倒れても、皆で、ボールをとりに行く、タックルで止めに行く。

子供って、こうも、『気持ち』だけで変わるものなのか?それほど、ボロボロに

倒されても、それでも、向かって行った!

整列 (1)

結果は・・・・・。相手に7本取られ、またしても、大惨敗。

春日さん、アッパレです!それでも、

父が見た試合の中で、過去最高の試合だった!

父兄も皆、そう言っていた。

ボロボロにされた。それでも、

我武者羅に、ただ、ただ、ボールを追いかけた。

終了のホイッスルの瞬間、息子も含め

何人かの子供達が・・・、号泣していた・・・。

普段試合で負けても、友達とふざけあったり、じゃれあったり、

それが普通の2年生の姿である。それはそれでかわいい。

でも、この日だけは・・・泣いた。

仲のいいお父さん達と『恐らく、やり切ったから、自然と涙が出たんでしょう』と、

そんな話をしていた。よく、アスリート達は、『最後は気持ちです!』と

言うけれど、次元は違えど、それが、ほんの少しだけ分かった。

涙の理由を、帰りの車で聞くと、『悔しかったから』と。自然と涙が出たのは、

何も考えず、ただただ、ボールを追ったから・・・。胸が熱くなった。

闘いの傷

家に帰って、ベランダにある『戦いの傷跡』を見ながら、

たくましく思えた。どんなことでも、やっぱり『気持ち』が大切なんだと、

改めて、学ばせてもらった一日だった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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