2014/08/07 14:07
昨日、東京体育館で、高校バレーボールのインター杯決勝が行われ、
福岡県代表、『東福岡高校』が、悲願の初優勝に輝きました。
東福岡が春高県大会で初優勝を達成した頃から、取材してもう、7年。
全国大会でも、実況担当は数多くしてきて、思い入れも強かった東福岡。
その初優勝を、この目に焼き付けようと、休みを利用して
東京体育館に行ってきました。
本当に、いいもの、素晴らしいものを目にしました。
優勝の瞬間は、全員が涙。僕も目頭が熱くなりました。
1月の高校選手権、愛知星城に東京体育館のセンターコート
準決勝、33-31で敗れて以来、同じ舞台でリベンジし
その頂を手にしました。
東京・東洋高校との決勝、第3セット、24点目のマッチポイントを灯したのは、
レギュラーではない、けれど、チームのキャプテンを務める、1番の森健太郎君でした。
ここまで、スタメンで出ることはありません。それでも、ベンチで、
チームが点を決めれば、一番大きな声を出し、一番大きなガッツポーズをし、
タイムアウトのときは、レギュラーメンバーの為に、ペットボトルとタオルを
渡すキャプテン。藤元監督からは、一番厳しい言葉を投げかけられてきた森君が
マッチポイントを灯したのです。森キャプテンが投入されてから、
ベンチも、コート上のレギュラーメンバーも全員が
「健太郎にボールを集めろ!」と叫ぶのです。
日本一へ王手を掛けた第3セット、20点以降で、そんなキャプテンを
コートに送り出した藤元監督の「はからい」にも、胸を打たれました。
その「感性」が、素晴らしいです。
優勝旗を手にする3年生の森君、竹下君、永路君の姿は、
本当に頼もしかった!よく、輝いて見えるっていう表現を
耳にしたり使ったりしますが、これぞまさに輝いていました。
↑皆の集合写真を撮る『小藤コーチ』!
(藤元監督になって初代のキャプテン、現在は東福岡・家庭科教員)
毎晩徹夜で相手高校の分析をし、日頃は、生徒に監督以上に厳しい「敵役、憎まれ役」になって来た
小藤さん、本当におめでとう!小藤さんの力もあったから頂点つかめたんですよ。
藤元監督は、ここ数年、生徒達には、「ごみ拾い」を徹底させています。
毎朝毎朝、東京の宿舎でも徹底して来ました。「人としての徳を積む為」。
『ごみが落ちていて、それを見過ごしたら、
バレーの神様が振り向いてくれない気がして』と。
優勝した後に、生徒を集めて、いつもの藤元監督の訓示。
その後、生徒達は、喜びに浸る間もなく、
レギュラー選手も控え選手も関係なく、閉会式の準備の為、バレーコートを片付け、
体育館のごみを拾っていました(通常なら、東京の高校スタッフがやることを)
それが一通り終わってから、ストレッチやアイシングをしていました。
これが東福岡のバレーボールです。11月の県大会は勿論、
チャンピオンとして臨む3年生最後の春高が、早くも待ち遠しくなって来ました。
本当におめでとう!日本一!